クリエイティブに貪欲な先生方に、モノリスジャパンも刺激をいただいています。
更新日:2024.03.15
プロフィール
横須賀学院小学校(神奈川県横須賀市)
横須賀学院小学校は、『敬神・愛人』を建学の精神として掲げる横須賀学院に属します。2020年には創立70周年を迎えました。キリスト教教育の実践から人間形成へとつなげる小・中・高一貫の4・4・2・2制12年一貫教育カリキュラムを導入しています。
ニュージーランドホームステイプログラムや台湾の大村小學との姉妹校提携などのグローバル教育、正解のない問いについて考える「こども哲学」といった様々な学びを展開。海の見える自然豊かな環境で、常に問い続ける姿勢を育み、実体験を重視し、世界の人たちとも交流を重ね、愛を育み、愛を実践する子どもの育成を追求しています。
モノリスジャパンとの出会い
モノリスジャパン
お付き合いが始まったのは3年前ですが、出会いは実は5年前だったんですよね。
重村先生
営業の方からお電話をいただき、作品を見せていただいた5年前が最初ですね。その時に見せていただいた実績に衝撃を受けたんですよ。デザインのクオリティなどもそうですが、なによりテーマが明確にあるということに驚きました。どの学校さんも一本筋が通っていて、それを軸に広報が広がっているのを見て「素敵だな」と思い、パンフレットを変更する際には絶対にモノリスジャパンさんに声をかけようと思っていました。
実際のご提案では、ミッションスクールらしい案や尖った案など様々な案をいただき、その中でも一番チャレンジングな、A1サイズに広がる折りたたみ式のパンフレットの形を採択して、驚かせてしまいました(笑)。
筋の通ったブランディングの意識
モノリスジャパン
まさかの案が採択され、私たちもビックリでした。
同時に「挑戦していいんだ!」というワクワクがありました。
重村先生
新しいものを作ることは常に不安との戦いです。本当に保護者の方に本校らしさが伝わるだろうかとも思いました。
当時、私たちには「一本筋が通っている」という、広報の軸がありませんでした。その分、今まではパンフレットを制作する際に、教員同士で「こうした方がいいのではないか」「これでは伝わらない」と、とにかく情報を詰め込んでしまい、結局何が言いたいのかわからなくなってしまう、なんてこともありました。しかし、提案をいただいた時、その場にいた全員が「これだ!」と(笑)。実はその後も他の広報ツールを制作する中で、教員内で掲載内容などを揉むこともありました。ですが、結局「全部モノリスジャパンさんにお任せしようよ」となるんです。すべてお任せできるのは、信頼しているからこそです。
モノリスジャパン
今年はパンフレットとカレンダーを融合した「パレンダー」ができあがりましたね。
重村先生
「こどもの問いに本気で向き合う」をコンセプトに、12ヶ月分のカレンダーに12個の「問い」がセットになった、横須賀学院小学校らしいカレンダー型パンフレットになりました。「どうして学校が必要なの?」「なんで誕生日を祝うの?」など、毎月違った「問い」について考えてもらうことで、「こども哲学」を体験してもらうことができます。その分、思い切って学校情報はほとんど掲載せず、あくまで「カレンダー」という形に振り切りました。
モノリスジャパン
「面白い!」「思い切り過ぎたかな…?」など、社内でも話題の中心でした。
受け取ったみなさんの反応が気になります…。
重村先生
各幼稚園に配布しましたが、「今年も面白いものを作りましたね」と言っていただけています。先日開催された学校フェアでも、「パレンダー」を見て、ブースを訪ねてくれたご家庭がありました。その保護者さまが「様々なパンフレットを渡されましたが、横須賀学院小学校が学校の主張が一番はっきりしていますね」とおっしゃってくださったんです。「パレンダー」は学校情報の詳細を掲載しているわけではありませんが、短時間で学校のことを理解してもらえたことに手応えを感じました。
制作物が増える度に、課題だった「広報の軸」ができあがり、きちんと「こどもの問いに本気で向き合う」学校としてブランディングが出来上がってきていると感じますね。
一緒に広報を楽しむクリエイティブ制作
モノリスジャパン
みなさんにも面白がっていただけたのなら、私たちも嬉しい限りです。安心しました。
重村先生
他校さんがやらないことを追求したいですが、そこには意味が無ければなりません。パレンダーにも「答えない学校。/応える学校。」というコピーが入っています。上手く学校の特長を掴んで表現に落とし込んでくれているな、と感じました。実は私も少し「答えない学校なんて言って大丈夫かな?」と心配していました(笑)。ですが、「分かります」という共感の声を保護者さまからいただき、一安心です。
モノリスジャパン
「パレンダー」を始め、チャレンジングな提案に「いいね!」と乗ってくださるみなさんと一緒に制作することは、私たちも楽しみなんですよ。
重村先生
私が特に嬉しいのは、作り手側が楽しんでくれていることです。モノリスジャパンさんが楽しんでくれているのがわかるので、私たちも楽しくなり、どんどん新しいアイディアを出すことができます。「パレンダー」もZOOMの打ち合わせで、「こんなものがあっても面白いのでは?」と互いにディスカッションする中で生まれましたね。
「こどもの問いに本気で向き合う」というコンセプトや「答えない学校。/応える学校。」というコピー、今回の「パレンダー」などの制作にあたって、私たちは「こんな学校なんです」という想いの部分を伝えただけ。それを丁寧に汲み取って、表面的ではない、芯のある制作物を提案してもらえました。「それそれ!」と思える提案だったので、私も楽しくなってしまい、ついついいろんなアイディアを出した結果、まさかのカレンダー型パンフレットに(笑)。
モノリスジャパン
今年もまさかでした。(笑)
次の制作も、今から楽しみです。また面白いものを一緒に作りたいですね。
重村先生
今求められるのはデジタルなのか紙なのか、悩むことも多いです。デジタル化が進んでいますが、やはりパンフレットが手元に残ることにも意味があるはずです。
また、横須賀と聞くと「遠い」と思われてしまうこともありますので、その先入観を取り払う施策も必要ですね。また何か一緒に考えましょう。