学校パンフレットの作り⽅は、ひとつじゃない

2026.04.17(金)

学校パンフレットは、多くの学校で当たり前に制作されています。
しかし、どの場面でどのような意味を持つのか、意識されていますか。

「とりあえず必要だから作る」「毎年更新しているから今年も」
そうした流れで制作されているケースも少なくありません。

その結果、情報はしっかり載っているものの、
受験生の印象に残らないパンフレットになってしまうこともあります。
資料請求や説明会で興味を持った受験生から見て、
最終的な判断材料として機能せず、志望校の候補から外れてしまう可能性があるのです。

ここで重要なのは、「何を載せるか」ではなく、「どう機能させるか」という視点です。

本記事では、学校パンフレットを“伝わるツール”として捉え、
設計の考え方と具体的な事例をもとに、そのポイントを整理していきます。


目次
  1. 1. パンフレットは、使われ方で変わる
  2. 2. 「機能するパンフレット」を考える
  3. 3. よくある失敗:すべてを詰め込んでしまう
  4. 4. 設計で見るパンフレット事例
    1. 4-1. 鎌倉女学院中学校高等学校
    2. 4-2. 桐蔭学園小学校
    3. 4-3. 東大阪大学柏原高等学校
  5. 5. パンフレット設計の進め方
  6. 6. まとめ|パンフレットは設計と目的
  7. 7. 用途に応じて多様化する学校案内

1. パンフレットは、使われ方で変わる

パンフレットは、資料請求や説明会など、
受験生と接する場面で使われ、その役割はシーンによって変わっていきます。

たとえば、資料請求で手元に届くパンフレットと、
説明会で配布されるパンフレットでは、
読まれ方や見られるポイントも異なります。
前者は「学校を知る入口」として、
後者は「理解を深めるツール」として作用します。

この違いを意識せずに同じ内容を展開してしまうと、
どの接点でも“最適な情報”を届けられなくなってしまいます。

2. 「機能するパンフレット」を考える

では、「機能するパンフレット」とはどのようなものでしょうか。
それは、単に情報を整理したものではなく、
受験生が学校を選ぶ過程の中で、判断の材料となるものです。

適切に設計されたパンフレットは、
受験生の中に具体的な学校生活のイメージを生み出し、
志望度を一段引き上げる役割を果たします。
 
興味を持つきっかけになるのか。
理解を深めるための材料になるのか。
あるいは、最後の後押しになるのか。
どの段階で、どのような目的で使われるのかによって、
設計すべき内容は大きく変わります。
 
つまり段階や場面に応じて設計されてはじめて、
「機能するパンフレット」と言えるのです。

3. よくある失敗:すべてを詰め込んでしまう

パンフレット制作でよく見られるのが、
すべてを伝えようとしてしまうこと”です。
 
学校の魅力は多く存在するため、
できるだけ多くの情報を載せたいと考えるのは自然なことです。
 
その結果、すべてを詰め込みすぎると、
どれも印象に残らないパンフレットになってしまうことがあります。
 
これは、「誰に・どのタイミングで・何を伝えるか」が整理されていないことが原因です。
すべてをまとめて伝えるのではなく、
「何を、どの段階で伝えたいのか」を整理することが重要です。

4. 設計で見るパンフレット事例

以下の事例では、「誰に」「どの段階で」「どのような理解をつくるか」という視点で、
パンフレットがどのように設計されているかに注目してみてください。います。

4-1.鎌倉女学院中学校高等学校

学校の世界観や空気感を丁寧に表現しながら、
「この学校で過ごす6年間」を具体的に想像できる構成です。
情報を並べるのではなく、ストーリーとして体験が伝わる設計が特徴です。

4-2. 桐蔭学園小学校

子どもと保護者、それぞれの読み方を前提に、
情報の見せ方を切り替えた構成です。
一冊の中で「誰にどう読まれるか」まで設計されている点が特徴です。

4-3. 東大阪大学柏原高等学校

学校の強みをコンパクトに整理し、短い時間でも全体像がつかめる構成です。
読む時間や接触状況を前提に、情報量そのものを設計している点が特徴です。

5. パンフレット設計の進め方

パンフレットを設計する際は、
「誰に・どの段階で読まれるのか」を考えてみてください。

・誰に向けたパンフレットなのか
・どのような理解状態を目指すのか
・そのために何を伝える必要があるのか

こうした視点で整理していくことで、
設計の軸が明確になり、情報の取捨選択がしやすくなります。

6. まとめ|パンフレットは設計と目的

学校パンフレットは、単なる情報ツールではなく、
受験生の意思決定を支える重要な接点です。

だからこそ、「どの段階で、何を伝えたいのか」という目的を明確にし、
それに合わせて設計していく視点が欠かせません。
そうした整理があってはじめて、パンフレットが“伝わるもの”へと変わっていきます。

7. 用途に応じて多様化する学校案内

もし、パンフレットの内容や構成に悩んでいる、
あるいは実際の事例を参考にしながら考えたい場合は
学校案内がどのように使われ、どのように設計されているのかを
事例つきでまとめた資料をご用意しています。

機能するパンフレットとは?用途に応じて多様化する学校案内
ダウンロードはこちら
https://monolith-j.com/download/pamphlet/

パンフレットを「作るもの」から「機能するもの」へ。
ぜひご活用ください。


大学_私教育新聞_サムネ画像