【学校パンフレットデザイン実例9選】はじめてのパンフレット制作にも役立つ真似してみたい実例集
2025.09.03(水)

パンフレットを初めて担当することになったけれど、何から手をつけていいかわからない…。
そんな広報担当の先生に向けて、「真似してみたい!」と思える学校パンフレットの実例を9校分ご紹介します。
デザインの工夫や構成のポイントもあわせて解説しているので、はじめてでも安心。自校の魅力を伝えるパンフレットづくりのヒントとして、ぜひお役立てください。
- 1. パンフレット制作前にチェックするべき5つのポイント
- 2. パンフレットの表紙で伝えたい情報を整理する
- 3. 見せ方で印象が変わる!パンフレット表現の選択肢
- 4. 差別化するために大切なこと
- 5. パンフレットの表紙、他校と差がつくポイントとは?
- 6. 学校パンフレット制作のヒントに!印象に残るデザイン実例9選
- 6-1. 獨協中学校・高等学校【グラフィック】
- 6-2. 上宮学園中学校・上宮高等学校【グラフィック】
- 6-3. 貞静学園中学校・高等学校【グラフィック】
- 6-4. 自修館中等教育学校【生徒写真】
- 6-5. 大阪国際中学校高等学校【校舎写真】
- 6-6. 愛知啓成高等学校【イラスト】
- 6-7. 花園中学校【イラスト】
- 6-8. 桐蔭学園小学校【自由な発想/紙芝居】
- 6-9. 横須賀学院小学校【自由な発想/ファイル型学校案内】
- 7. 【まとめ】学校の魅力が“伝わる形”で届くように
- 8. 【FAQ】
1. パンフレット制作前にチェックするべき5つのポイント
パンフレット制作を始める前に、これだけは考えておきたい基本のポイントを5つにまとめました。パンフレットづくりの前段階で「何を考えておくべきか?」が整理できると、制作がスムーズに進みます。以下の項目をチェックして、自校の方向性を明確にしておきましょう。
読む相手(ターゲット)を明確にしていますか?
→ 受験生、保護者、小学生、中学生など、誰に読んでもらうかで内容やデザインの方向性が変わります。
パンフレットの目的がはっきりしていますか?
→ 募集強化?学校ブランディング?在校生向け?何のために作るのかを最初に決めましょう。
伝えたいメッセージが絞れていますか?
→ 教育方針?進学実績?雰囲気の良さ?主軸を一つに絞ると情報がブレず、伝わりやすくなります。
写真やイラストの使い方に方向性がありますか?
→ 親しみやすさ重視か、スタイリッシュ重視か、あらかじめ決めておくと素材選びがスムーズです。
校内で意思統一できていますか?
→ 校長先生・教務・広報の間でビジョンがズレていると修正が多くなります。事前にすり合わせを。
2. パンフレットの表紙で伝えたい情報を整理する
伝えたいことを、ただ詰め込むだけでは伝わりません。必要な情報をきちんと選び、わかりやすく届けるためには、内容を“整理整頓”することが大切です。
2-1. 表紙にあれこれ詰め込んでも伝わらない
ついつい、いろいろな魅力を詰め込みたくなりますが、盛り込みすぎは逆効果。
とくにパンフレットは、他の学校と並べて比較されることが多いもの。
だからこそ、「この学校といえばこれ!」という一番の特徴をしっかり伝えることが大事です。そのためにも、情報を削る“勇気”も必要になってきます。
2-2. 受験生や保護者が“手に取りたくなる”表紙にできているか?
どんな情報があれば、読み手にとって親切か?を意識してみましょう。
たとえば、学校生活の1日の流れ、制服、校則、校内の雰囲気、進路のサポート体制などなど…。実際の在校生や保護者からの「これが気になった!」という声をもとに構成すると、より安心感が伝わります。
3. 見せ方で印象が変わる!パンフレット表現の選択肢
「どんな見せ方を選ぶか」でパンフレットの印象は大きく変わります。ここでは、主な3つの表現方法をご紹介します。
3-1. グラフィックデザインでかっこよく、おしゃれに
学校パンフレットを“かっこよく・おしゃれに”見せたいときは、グラフィックデザインの力が欠かせません。整ったレイアウトや統一感のあるフォント、洗練された配色で、学校のセンスや姿勢をダイレクトに伝えることができます。
第一印象で「いい感じ」と思ってもらえるかどうかは、デザインの印象次第。特にデザイン性が求められる都市部や高校パンフレットでは重要な要素です。
■ グラフィックデザインを採用するメリット
・第一印象で“洗練された学校”という印象を与えられる
・教育内容よりも「雰囲気」で選ばれる層に効果的
・表紙にこだわることで、資料請求や手に取ってもらう確率が上がる
・他校が写真中心の中で、あえてグラフィックに振ることで差別化しやすい
→ 競合と差別化したいときや、ブランドイメージを高めたいときにおすすめです。
3-2. 生徒写真・校舎写真で親しみやすく
リアルな生徒の笑顔や、実際の校舎風景を掲載することで、「雰囲気がよく伝わる」と感じてもらいやすくなります。パンフレットを手にした瞬間に「この学校、なんかいいかも」と思ってもらえる入口になります。
■ 生徒写真・校舎写真を採用するメリット
・リアルな日常が伝わりやすく、親しみを感じてもらえる
・受験生や保護者が「ここで過ごす自分」を想像しやすくなる
・信頼感や安心感を伝えるのにぴったり
! 写真を使うことの「弱み」も知っておきましょう
・他校も同じような写真を使いがちで差別化が難しい
・写真の質に左右されやすく、プロに依頼しないと魅力が伝わりにくいことも
→ 写真だけに頼らず、キャッチコピーや構成と組み合わせて“らしさ”を伝える工夫が必要です。
【ヒント】差別化するための工夫
写真を使ったパンフレットは似た印象になりがちだからこそ、「どう見せるか」が重要です。
たとえば、写真の配置に動きをつける、キャッチコピーでストーリー性を持たせる、色づかいにアクセントを加えるなど、小さな工夫で大きな差が生まれます。
また、写真の撮り方そのものにこだわることも有効。上から・下から・斜めからなど、視点を変えるだけでも印象が変わります。
3-3. イラストを使って、「今」っぽく
最近のパンフレットでは、イラストを使ったデザインも増えています。温かみがありつつ、少し“ゆるさ”も感じられるため、「今っぽさ」を演出するにはぴったりです。
情報量の多い構成でも、イラストを差し込むことで読みやすく、親しみやすく仕上がります。
■ イラストを採用するメリット
・トレンド感や独自性を出しやすい
・文章だけでは伝わりにくい情報も視覚化できる
・“柔らかい印象”をつくれるので、中学受験生やその保護者に効果的
・表現の幅が広く、写真では再現できない構図や演出も可能
→ オープンキャンパス風景や未来の学びのイメージなど、自由度の高いビジュアル展開に向いています。
4. 差別化するために大切なこと
パンフレットは「見やすく」「伝わりやすい」だけでなく、「自分たちらしさ」が伝わるかどうかも大切。差別化のためには、“自由な発想”をもっと取り入れてみるのも一つの方法です。
4-1. 表現の形に制限はありません!
「パンフレットはこうあるべき」と思い込んでいませんか?
たしかに基本のレイアウトや見やすさは重要ですが、それだけでは他校と似たような仕上がりになってしまうこともあります。
実際には、言葉選び、色使い、構成、素材の使い方など、パンフレットの表現に“正解”はありません。ルールにしばられず、学校の想いや個性をそのまま表現できる柔軟さが、かえって魅力的に映ることもあるのです。
4-2. 使いやすさや読みやすさを大切に、もっと自由な発想で
どの学校も、読みやすさや使いやすさを意識してパンフレットを作っています。もちろん、それはとても大切なことです。しかし、だからこそ他校と似たようなデザインになってしまうことも少なくありません。
「情報が整理されている」「見やすい」「わかりやすい」だけで終わらせず、「なんだかおもしろい学校だな」「ちょっと印象に残った」と感じてもらえる工夫があると、パンフレットの力は一気に高まります。
使いやすさや読みやすさを大切にしながらも、もっと自由に、もっと自校らしく。
そんな発想こそが、他校と差をつけるパンフレットをつくる第一歩になるのではないでしょうか。
5. パンフレットの表紙、他校と差がつくポイントとは?
パンフレットの表紙は、まさに“第一印象”を決める最重要パート。たくさんの学校資料と並んだとき、「思わず手に取りたくなるか」「中身を見たくなるか」は、表紙の工夫次第です。よくある構図やデザインでは埋もれてしまう今、他校と差をつけるために意識したいポイントを4つに絞ってご紹介します。
5-1. 「誰を主役にするか」を明確にする
生徒・卒業生・先生・学校建物・抽象的なモチーフなど、「誰(何)を主役にするか」で表紙の印象は大きく変わります。まずは“学校が伝えたい価値”を象徴する存在を選びましょう。
5-2. 写真以外の選択肢も検討する
表紙=生徒写真、という固定観念を外してみましょう。イラストやグラフィック、タイポグラフィ、シンボルマークなど、学校の“らしさ”を象徴的に見せる手法も十分に有効です。
5-3. あえて“余白”をつくる
情報を詰め込まず、「余白」「静けさ」もデザイン要素。パンフレットの中で“思考の余白”をつくる表紙は、逆に印象に残ります。静かな表紙で中身への期待を高める方法も有効です。
5-4. 他のツールとの一貫性を持たせる
Webサイトや校内掲示物、SNSなどと連動したデザインにすることで、ブランドとしての印象を統一できます。表紙単体ではなく、学校全体の“顔”として機能することを意識しましょう。
6. 学校パンフレット制作のヒントに!印象に残るデザイン実例9選
6-1. 獨協中学校・高等学校【グラフィック】
環境教育に積極的な姿勢を「緑」のイメージカラーで展開
獨協中学校・高等学校のスクールカラーは「紫」ですが、持続可能社会に必須の環境教育をイメージし、あえて「緑」をメインカラーとしたブランディングをご提案しました。
水のビジュアルは「入れる容器の形に合わせ、水は四角くも丸くもなる」という故事に倣い、生徒の目標に応じて多彩な進路へと導く柔軟性を持つ大きな器でありたいという思いを表現するとともに、獨協中学校・高等学校の学びを象徴する立体図形を象徴的に訴求しています。
6-2. 上宮学園中学校・上宮高等学校【グラフィック】
学校の進化を印象的かつ具体的に
中学校において、学校名を「上宮学園中学校」に変更した際の校名ロゴを作成しました。同時に、理念に基づきながら新しい時代の教育に応える取り組みを“プロジェクトU”としてパンフレットで訴求。確かな歴史・伝統がありながら、さらに進化を遂げていく教育体制を表し、期待感と信頼感を醸成します。
6-3. 貞静学園中学校・高等学校【グラフィック】
“めんどうみ”というテーマをスクールカラーのモチーフで印象的に訴求。
生徒と先生のコミュニケーションの中で生まれる“めんどうみ”を、生徒写真ではなく「青×赤の混色で生み出されるスクールカラーの紫」のカラーモチーフで表現しました。
中学では、さまざまな形のモチーフが重なる様子から「少人数教育により生徒一人ひとりの個性に合わせた自立をサポートしていく“めんどうみ”」を表現。
高校では、青色のモチーフに複数の赤色のモチーフが重なる様子から「生徒一人が3年間で体験する多様な場面における“めんどうみ”」によって自分だけのスタイルを確立していくことを表現しています。
6-4. 自修館中等教育学校【生徒写真】
夢中になることで生まれる楽しい学びを可視化
1999年の創立当初から探究学習を行っている同校では、生徒自身がテーマを定めて「探究論文」を書き上げます。その論文をオリジナルの「ZINE」にまとめ、パンフレットとWEBサイトのメインビジュアルに採用しました。その他にも、図書館に生徒の趣味(昆虫や箱根駅伝、LEGO®など)を紹介するコーナーがあるなど、独自の学習環境やプログラムが充実していることを訴求するため「“好き”に没頭する力を、社会に生きる力に変換する学校」をコンセプトに設定。
シンプルな構成とポップな色使いで独自の世界観を築き上げました。
6-5. 大阪国際中学校高等学校【校舎写真】
新しい校舎とスローガンを印象的に表現
真新しく、独自性のある校舎を大胆にあしらったデザインにより、インパクトの強い表紙に。また「世界へ、私たちの輝きを」というスローガンを踏まえて、光や輝きを表すカラーをパンフレット全体に施し、統一感のある展開、構成を目指しました。
6-6. 愛知啓成高等学校【イラスト】
ちゃんと学校を案内する、学校案内パンフレット。
学校案内という名を冠するからには、学校をしっかりと案内できるものに。心地よい順序、わかりやすいレイアウト、読み疲れない文章量。学校目線のメッセージを詰め込み過ぎず、校内をわくわくしながら巡るように、最後までぱらっと読んでしまうようなパンフレットを制作しました。ますます個性が求められる社会で、高校進学時の志望校選びやコース選択は「初めて未来を考える機会」。悩むこともたくさんある受験生に歩み寄り、わかりやすさを重視した冊子が完成しました。
6-7. 花園中学校【イラスト】
等身大の生徒イラストにより“未来の自分”をイメージさせる。
学校案内パンフレットの表紙には花園の校舎の前に立つ生徒イラストを、裏表紙には何十年か先の未来都市にたたずむ生徒イラストを掲載。どんなに時代が変わろうとも、世界のどこに行こうとも、逞しく生きる力を育む6年間であることを表現しています。
表紙・裏表紙とともにオープニング・エンディングにもイラストを用いて、物語性のある展開に仕上げています。
6-8. 桐蔭学園小学校【自由な発想/紙芝居】
保護者と園児がいっしょに楽しむ、紙芝居型の学校案内
保護者と園児が「いっしょに学校案内を読む時間」をデザインすることを目的に、紙芝居型のパンフレットをご提案。小学校で過ごす6年間を冒険に見立てたストーリーを軸に、オモテ面にはいきいきとした生徒の写真を大きくあしらい、ウラ面では物語の流れとあわせて、教育内容や学習環境の紹介を丁寧に紡いでいます。保護者が求める「安心」と、園児が胸に抱く「期待」。2つのニーズを同時に満たす、新しいかたちの学校案内です。
6-9. 横須賀学院小学校【自由な発想/ファイル型学校案内】
情報を常にアップデートできる“ファイル型”の学校案内
年度の初めに刷新する学校案内にも、タイムリーに情報を掲載したい。学校と保護者の間に、継続的な接点を築きたい。そんな思いから生まれたファイル型のパンフレット。コンパクトに学校情報をまとめた冊子に、定期的に発行されるリーフレットを挟める仕様を提案しました。
7. 【まとめ】学校の魅力が“伝わる形”で届くように
パンフレットづくりに「正解」はありません。大切なのは、“誰に”“何を”伝えたいかをはっきりさせ、それを自校らしい表現で形にすることです。
今回ご紹介したデザインの工夫や事例のように、ちょっとした見せ方の違いで、受け取る印象は大きく変わります。見やすさや使いやすさといった基本を大切にしながら、ぜひ「自由な発想」で、自校にぴったりのパンフレットをつくってみてください。
「この学校、なんかいいかも」
そんなひと言を引き出す一冊は、きっと手にした人の記憶に残るはずです。
8. 【FAQ】
Q1.初めてパンフレット制作の担当になりました。何から始めればいいですか?
まずはパンフレットの「目的」と「読み手」を明確にすることが第一歩です。
募集用なのか、ブランディング用なのかによって、構成やトーンが変わってきます。
この記事内の「制作前にチェックする5つのポイント」を参考にしながら、制作の土台を整理してみてください。
Q2.制作会社に、自校の希望をうまく伝えるにはどうすればいいですか?
イメージに近い他校のパンフレットを見せる、伝えたい内容を事前にメモしておく、校内で意見をまとめておくなどの準備が有効です。
また、「なぜそれを伝えたいのか」という背景も一緒に伝えることで、より意図に沿った提案を受けやすくなります。
Q3.他校と差別化したいのですが、奇抜なデザインには抵抗が…
文章の語り口や写真の切り取り方、色使いや紙質の工夫など、細部の積み重ねで“らしさ”は十分に表現できます。
この記事で紹介したような考え方の部分や「自由な発想」をヒントに、自校に合った自然な差別化を考えてみましょう。
Q4.要件が未確定状態ですが、先にデザインから決めてはいけないの?
表紙のデザインは、伝えたいメッセージが決まってから考えるのが正解です。
中身の軸がはっきりしていれば、必要なトーンやビジュアルの方向性も自然と見えてきます。
Q5.写真を使う場合、気をつけるポイントは?
差別化=派手にする、というわけではありません。
よくある「笑顔のアップ」だけでは差別化が難しいため、「どんな表情で、どんな場面か」に注目を。
行事中の真剣な顔や、日常の自然なひとコマなど、“物語が伝わる瞬間”を意識すると効果的です。
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