私教育新聞123号【私教育最前線】森上展安氏「 新設入試の意義を考える。 」

2024.10.24(木)

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新設入試の意義を考える。

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 来年に予定されている新設の入試を俎上に挙げて、これらの選ばれる魅力を考え、ひいては首都圏の中学受験のトレンドを押さえていきたいと思う。

順天堂大学系属理数インター医学進学コース

 24年3月13日に記者発表された順天堂大学系属理数インターの医学進学コース。新設入試は2月1日午後と2月4日午後に行われる。
 いわゆる医学部枠は数名と公表されている。そこからこの中学入試を考えると、医学コース定員25名(1日10名。4日15名)から数名が順天堂大学医学部に進学できるということになる。もちろん多くの医学部系列の附属高校からの進学がそうであるように、そこに各々の推薦基準となるものがある。けれど、その枠は協定として尊重されているようで、例えば慶應大学は総数で卒業生の3%程度であり、慶應女子なら5名前後などと実績が積み上がっている。そこでこれらの医学部系列の大学に進学できる附属校の実績を見ると、最低でも日大の3名という実態があることがわかる。あるいは獨協医科大学への10名と言う獨協中学高校及び獨協埼玉中学高校のケースもある。こちらはいわば最大数となる。
 そこでこの順天堂大学系属理数インターの数名を……

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