私教育新聞123号【私教育最前線】大矢 純氏「効果的な黒板の活用」
2024.10.24(木)
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効果的な黒板の活用
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教室にプロジェクターやモニターが設置されたり、児童・生徒に1人1台の端末が用意されたりしてから久しくなりました。この間、さまざまなアプリやアプリの使い方が開発され、研究授業やセミナーでそれらを活用した授業の方法論が論じられてきました。これにより、ここ数年で特に若手の教師を中心に、多くの授業が様変わりしました。さまざまな授業を見ていると、全体的にICTの活用によって児童・
生徒の集中力や主体性が向上していることは間違いありません。ICTは、いわば飛び道具です。刀や槍で戦うよりも、弓矢や鉄砲で戦った方が戦術が上がるのと同様です。まずはそれらを正しく使えるようになることが大前提ですが、戦術が身についたら戦略が必要です。
授業学では、授業での学習と家庭学習など授業以外の学習で、どれだけ児童・生徒の学力が向上するかを「授業効果」と呼びます。まずは、ICTを活用することを第一優先にしてきた現場の事情もあるので、試しに使っている段階では仕方のないことですが、授業効果を高めるためのICTの活用になっていない状況が少なくありません。そろそろ授業効果を高めるためにどうやってICTを活用するかを考える時期が来ているのではないでしょうか?
そもそもICT導入前も、黒板とノートの役割についてあまり深く議論されてきませんでした。何となく、教師自身が受けてきた授業での役割を踏襲しているケースが多かったのです。教師は板書しながら説明し、児童・生徒はそれをノートに写すとともに余裕があれば試験に出そうな教師のコメントをメモする。阿吽の呼吸で大多数が書けたタイミングで次の説明をする。それで「みんなよく授業を頑張りまし
た」となっていたのです。
主体的・対話的で深い学びのための本来の目的を明確にし、そこから立ち返って板書やノートの役割を考えることで、もっと授業効果を高めることができます。今回は……
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