私教育新聞121号【注目！教育コーチング】大村 伸介氏「教育コーチングを活かした授業②」

　猛暑を通り越した酷暑が続いております今夏、いかがお過ごしでしたでしょうか。先日お伺いした学校でも、身の危険を感じる暑さの中、屋外での部活動では制限がつかざるを得ない状況に頭を抱えておられましたが、前例のない酷暑に加えて天気の急変など人知を超える出来事が多いですね。かくいう私も、雷を伴った豪雨の影響で、７月だけで２回の欠航を経験しました。幸い研修終わりの帰りの便でしたので仕事には影響は出ませんでしたが、いろいろな意味で予測できない出来事を経験する頻度が多くなってきました。そういう意味でも、予測不可能な時代を逞しく切り開いていく力を、未来を担う子どもたちが身につける必要があるわけですね。
　さて、前号では島根県にあります益田東高校における研究発表にて、公開授業を担当される先生方の授業見学の模様をお伝えしました。今号は、前号の午前の授業に続き、午後の授業についてお伝えします。

化学における取り組み

　お昼休憩を取り、５時限目は化学の西浦先生。西浦先生も益田東高校の卒業生ということで、母校の教育の更なる進化・発展を志に日々指導されておられますが、印象的だったのは研究授業のための授業を展開されるのではなく、普段通りの授業を展開されたことです。翌日のフィードバック会にてその真意をお尋ねしたところ……

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