私教育新聞119号【私教育最前線】大矢 純氏「授業効果を上げる『単指示の徹底』」

2024.04.24(水)

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授業効果を上げる「単指示の徹底」

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 第113号の「学習する空間づくり② 空間をデザイン」の中で単指示の徹底についてお伝えしました。授業学では特にキャリア10年まではこの単指示を最も大切なスキルに位置付けています。

 学年が上がれば上がるほど、細かい指示を出さなくても子供たちは動きます。そうすると教師は単指示に無頓着になりがちです。一方で、学年が上がれば上がるほど、学力向上に重心が移ります。学力向上のためには、いつ・何を・どのレベルまで上げていくかが大切ですから、教師は過去問研究や問題演習のための問題選定に集中していきます。内容の充実はとても大切なことですが、期待したほどの結果にならないことも多々あります。むしろ、その方が多いでしょう。1回の授業で子供たちがどこまで伸びるか、すなわち習得・吸収して使いこなせるようになるか、これを授業学では授業効果と呼びます。実は授業効果を高めるために、授業中の単指示の徹底が大きなカギを握っているのです。教師が理想とする学び方を実践することが学力向上の近道ですが、そのために単指示の徹底がとても効果的なのです。
 授業効果を高めるためには授業時間よりもそれ以外の時間の学習の質が大切です。だからと言って授業時間の学習の質はそれほど重要ではないのかと言えば、そうでもありません。授業時間に教師の目の前でできていないことが家庭学習などの教師の目が届かないところでできるのかと言えば、できる訳もありません。そのための教師のスキルとして、たとえ中学校や高校の教師でも小学校1年生でもきちんと理解して動ける単指示が考えられることはとても重要なのです。今回は新年度のタイミングということもあり、単指示について掘り下げていきます。

単指示の考えかた

 単指示とは文字通り1つの指示のことです。ただ、実際には……

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