【私教育新聞第129号】探究の次の一手|田村直宏氏「良質な探究学習を、日本全国の学校へ広げていく」

2025.10.24(金)

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【探究の次の一手】
「良質な探究学習を、日本全国の学校へ広げていく」

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 皆様はじめまして。東京都目黒区にあるトキワ松学園中学校高等学校で校長を務めております、田村直宏と申します。教育関係者の方の多くに「タムタム」と呼ばれておりますので、「トキワ松のタムタム」と覚えていただけるとありがたいです。


なぜ、今『探究』が必要なのか
 さて、「総合的な探究の時間」、「理数探究」、「世界史探究」等、「探究」の名前がつく科目が増えた教育課程で学んだ生徒達が、この春高校を卒業しました。なぜ、文科省は「探究」を推し進めてきたのか。それは、日本が抱える問題である「少子化」への対策であると、私は考えています。私は今年54歳になりますが、昭和時代に小学校で習った日本の問題点の1つは、「人口密度の高さ」でした。この問題を高齢者の命を大切にしつつ解決するためには、一旦「少子化」と「高齢化」を受け入れなければなりません(タムタムは大学の理学部を卒業しているので、理屈っぽいところがあります)。同じく小学校で習った「食料・燃料の自給率の低さ」は、平成を経て令和になっても解決の兆しが見えないのと比べると、人口密度の高さは解消への階段を上っているだけマシだと言えます。そして人口減少は食料・燃料の自給率の回復にもつながります(「率」は、分母である消費量が小さくなると大きくなるから)。ただし、少子高齢化の人口減少社会の中で生産量を維持・向上させるためには、一人当たりの生産性、特に若者の生産性を高める必要があります。自分の興味を自覚し、好きなことを仕事にできれば、嫌々するよりも前向きな分、生産性は高まります。そのために、誰もが自分の知りたいことを自分のペースで学ぶ、そんな寺子屋のような学びを学校教育の中に取り入れるために使われた単語が「探究」だと、私は思っています。そして探究的に学んだ若者は、「自分ごと」として課題に取り組むため、主体性と責任感も高まっていきます。これからの先生がやるべきことは……

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